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病院の「予約キャンセル料」どうなる?デマ情報に注意!対象は「予約料あり」だけ!分かりやすく解説

2026年6月1日から、
医療機関の「予約診療キャンセル料」に関する新ルールが施行されます。
SNS上では
「6月から病院の予約をキャンセルしたらお金がかかる」
「予約変更でもキャンセル料が発生する」といった投稿が拡散され、多くの方が不安を感じています。
先に結論をお伝えします。

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SNSで広まっている誤解と、厚労省が示した正しい情報
まずは、現在拡散されている情報のどこが間違っているのか、一覧で確認しましょう。

| ❌ SNSで広まっている誤解 | ✅ 厚労省が示した正しい情報 |
|---|---|
| 6月から全ての病院でキャンセル料がかかる | 選定療養の届出をして「予約料」を取っている医療機関だけが対象 |
| 予約したら全てキャンセル料の対象になる | 予約料を支払った「予約に基づく診察」のみが対象。無料の予約は対象外 |
| 当日キャンセルしたら必ず請求される | 事前の書面説明+署名同意がなければ請求不可。急病・災害等も対象外 |
| 予約変更でもキャンセル料がかかる | 通知上の対象は「診察日直前のキャンセル」のみ。数日前の変更は該当しない |
| 高額なキャンセル料を取られる | 「社会的にみて妥当適切」な金額でなければならない |
| すでに多くの医院がキャンセル料を導入した | 届出なしの医院が誤って告知しているケースあり。厚労省は通知の訂正を予定 |
厚生労働省の担当者は日テレNEWS NNNの取材に対し、
「予約料なしの患者の場合、キャンセル料は発生しない」と明言しています。通知の文言がわかりにくく誤解を生んだことを認め、通知の言葉を訂正する方向で調整中とのことです(2026年5月28日時点)。
キャンセル料導入はいいけど
「予約時間を1時間以上待たせたら割引」も導入してくれよ。
なんで予約に合わせて事前に受付してるのに1時間〜2時間待ちが当たり前なの?
緊急事態が発生するのは病院の性質上分かるが毎回はおかしくない?
無断キャンセルなら取っていいと思うけど…連絡した上でのキャンセル、例えば当日に体調不良等やむを得ない場合でも取るというなら不調隠して通院するって人も出てくるね
この前体調不良で歯科医院へキャンセルしちゃった…
と思えば内科診療の予約して行ったのに、2時間待ち…この2時間はどうなるのだろうか?
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そもそも何が変わったの?制度変更の中身
2026年3月27日、厚生労働省は「療養の給付と直接関係ないサービス等の取扱いについて」を一部改正しました(令和8年6月1日適用)。
この改正で、保険診療における費用徴収が認められる項目のリストに、以下の文言が新たに追加されました。
「予約に基づく診察の患者都合によるキャンセル料(診察日の直前にキャンセルした場合に限る。なお、診察の予約に当たり、患者都合によるキャンセルの場合には費用徴収がある旨を事前に説明し、同意を得ること。)」
——厚生労働省 保医発0327第7号(令和8年3月27日)
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「普通の予約」と「予約に基づく診察」は全くの別物!
ここが最も誤解されやすいポイントです。「予約制の病院」と、制度上の「予約に基づく診察」は、同じ”予約”という言葉でも中身がまったく違います。
| 比較項目 | 普通の予約制 (ほとんどの病院・クリニック) | 選定療養の「予約に基づく診察」 |
|---|---|---|
| 内容 | 診療を円滑に進めるための時間管理 | 患者が予約料を支払って優先的な時間枠を確保する正式な制度 |
| 予約料 | かからない(無料) | かかる(有料) |
| 厚生局への届出 | 不要 | 必要 |
| 該当する医療機関の数 | ほぼ全ての病院・クリニック | ごく少数 (例:東京都の歯科で26施設、千葉県は3施設 ※R8年4月時点) |
| 6月以降のキャンセル料 | 徴収できない | 条件を満たせば徴収できる |
普段あなたが「来週の火曜日の14時で予約お願いします」と電話やネットで取っている予約は、「普通の予約制」です。予約の際に「予約料」を払っていないなら、6月1日以降もキャンセル料の対象にはなりません。
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キャンセル料が発生する「4つの条件」すべてを満たす必要あり
キャンセル料が発生するには、以下の4つの条件すべてを満たす必要があります。1つでも欠ければ請求できません。
| 条件 | 内容 | 具体的にどういうこと? |
|---|---|---|
| ① | 選定療養の届出あり | その医療機関が厚生局に「予約に基づく診察」の届出をしていること |
| ② | 予約料を支払い済み | 患者が予約料を払って「予約に基づく診察」を選択した場合のみ |
| ③ | 患者都合のキャンセル | 医療機関側の都合(医師の急病・設備トラブルなど)は対象外 |
| ④ | 診察日の「直前」 | 数日前に余裕をもって連絡した場合は「直前」に該当しない。具体的な定義は各医療機関が設定 |
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手続き面でも厳しい要件あり——同意書なしの請求はできない
上記4条件を満たしていても、以下の手続き面の要件をクリアしていなければ請求はできません。
| 必須の手続き | 内容 |
|---|---|
| 院内掲示 | 受付窓口・待合室などに料金を分かりやすく掲示 |
| ウェブサイト掲載 | 原則としてHPに料金体系を掲載する義務あり |
| 事前の書面説明+患者の署名 | 予約時にキャンセル料がある旨を書面で説明し、患者本人の署名で同意を取得 |
| 領収書の区分発行 | 通常の診療費と区別した領収書を発行 |
| 金額の妥当性 | 「社会的にみて妥当適切」な金額であること(目安3,000〜5,000円程度) |
つまり、同意書にサインしていなければ、そもそも請求されることはありません。「知らないうちにキャンセル料を取られた」ということは制度上あり得ない仕組みです。
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こんな場合はどうなる?よくある受診シーン別まとめ
日常的によくある受診シーンで、キャンセル料がかかるのか・かからないのか、まとめました。
| こんな場合は? | キャンセル料 | 理由 |
|---|---|---|
| 近所のクリニックを電話で予約していたが、仕事で行けなくなり前日に連絡した | かからない | ほとんどのクリニックは選定療養の届出をしていない。予約料も払っていない |
| 子どもが急に熱を出して、小児科の予約を当日朝にキャンセルした | かからない | 通常の予約制であれば対象外。また急な体調悪化はやむを得ない事情に該当 |
| 歯医者の定期検診を予約していたが、3日前に予約変更の連絡をした | かからない | ほとんどの歯科は届出なし。かつ数日前の連絡は「直前」に該当しない |
| ネット予約で内科を予約。予約料は払っていない。当日無断で行かなかった | かからない | 予約料を支払っていないため対象外。ただし無断キャンセルは医療機関に迷惑がかかるためマナーとして連絡を |
| 台風で交通機関がストップして、病院に行けなくなった | かからない | 自然災害・公共交通の大規模な乱れはやむを得ない事情。対象外 |
| 症状が治ったので、経過観察の予約をキャンセルした | かからない | 「傷病が治癒したことによるキャンセル」は中医協資料で明確に除外されている |
| 選定療養の届出をした専門クリニックで予約料を払って予約し、同意書にもサインした。当日朝に自己都合でキャンセルした | かかる可能性あり | 4つの条件と手続き要件をすべて満たすため、キャンセル料が発生する場合がある |
ご覧の通り、キャンセル料が発生するケースは非常に限定的です。普段の通院でキャンセル料がかかるようになるわけではありません。
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キャンセル料がかからないケース一覧
制度の趣旨や通知の内容から、以下のケースはキャンセル料の対象外です。
| 対象外となるケース | 理由 |
|---|---|
| 予約料を払っていない通常の予約 | 選定療養の「予約に基づく診察」に該当しない |
| 選定療養の届出をしていない医療機関での予約 | 制度上キャンセル料を徴収する前提がない |
| 医療機関側の都合による変更やキャンセル | 担当医の急病・設備トラブル等は患者の責任ではない |
| 自然災害・公共交通の大規模な乱れ | やむを得ない事情で来院が物理的に困難 |
| 急な発熱・体調悪化・入院 | 来院が物理的に困難な状況 |
| 数日前に余裕をもって連絡したキャンセル | 「直前」に該当しない |
| 傷病が治癒したことによるキャンセル | 中医協資料で明確に除外。不要な受診を防ぐため |
| 事前の書面説明・同意書への署名がない場合 | 手続き不備であり、請求する根拠がない |
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「直前」って具体的にいつ?
厚労省の通知では、「直前」の具体的な日数や時間は定義されていません。各医療機関が合理的なキャンセルポリシーを設け、患者に事前に周知することが求められています。
一般的な考え方としては、「医療機関が別の患者で予約枠を埋めることが難しいタイミング」が「直前」の目安になります。たとえば、月曜朝イチの予約を日曜の夜に留守電でキャンセルした場合、医院が確認できるのは月曜の出勤時になるため「直前」と考えるのが妥当とされています。
逆に、3日前・1週間前などの余裕ある連絡は「直前」に該当しないと考えられます。
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自費診療(インプラント・矯正など)のキャンセル料は?
今回の制度改正は、あくまで保険診療に関するルールの整備です。
| 比較項目 | 保険診療のキャンセル料(今回の新ルール) | 自費診療のキャンセル料 |
|---|---|---|
| 根拠 | 保医発0327第7号(2026年6月1日〜) | 従来から医院ごとに設定可能 |
| 条件 | 選定療養の届出+予約料+直前+患者都合+書面同意が必要 | 医院ごとの判断(合理的な範囲) |
| 金額 | 社会的に妥当な範囲(国は上限を定めない) | 医院ごとに自由に設定可能 |
| 対象 | 予約料を支払った保険診療の予約 | インプラント・矯正・審美治療等 |
自費診療のキャンセル料は今回の改正とは無関係で、以前から各医院が独自に設定できるものです。自費診療を受ける際は、予約時にキャンセルポリシーを確認しておきましょう。
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なぜ医療機関側もキャンセル料を「導入した」と誤解しているのか?
今回のSNSでの不安拡散が広がった背景には、患者だけでなく医療機関側にも誤解が広がっているという事情があります。
厚労省の通知の文言には「予約に基づく診察の患者都合によるキャンセル料」と書かれていますが、これが選定療養の「予約に基づく診察」(予約料あり)を前提としていることが通知の文面からは読み取りにくく、「予約制の医院ならどこでもキャンセル料が取れる」と誤って解釈した医療機関がHPやSNSでキャンセル料の導入を告知してしまうケースが相次ぎました。
厚労省はこの状況を認め、「誤解が生じないよう通知の言葉を訂正する方向で調整している」と明言しています(日テレNEWS NNN 2026年5月28日報道)。
⚠ 注意
もし通っている病院やクリニックが「6月からキャンセル料をいただきます」と告知していた場合、その医療機関が選定療養の「予約に基づく診察」の届出を出しているかどうかを確認することをおすすめします。届出なしで保険診療のキャンセル料を請求することは不適切であると厚労省が見解を示しています。
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不安を感じている方へ——今やるべきことは3つだけ
1. 自分が通っている医療機関が「選定療養の予約に基づく診察」を行っているか確認する
予約の際に「予約料」を支払ったことがなければ、対象外です。ほとんどの方はこの時点で心配不要です。
2. 予約のキャンセルや変更は、できるだけ早めに連絡する
キャンセル料の有無に関係なく、早めの連絡は医療機関にとって大きな助けになります。他の患者さんの受診機会にもつながります。
3. SNSの情報を鵜呑みにせず、公式情報を確認する
厚労省の通知文書はPDFで公開されています。不安な場合は、通っている医療機関に直接問い合わせるのが最も確実です。
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まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 何が変わった? | 保険診療でも条件付きでキャンセル料の徴収が認められた(2026年6月1日〜) |
| 誰が対象? | 選定療養の届出をした医療機関で、予約料を支払った患者が、患者都合で直前キャンセルした場合のみ |
| ほとんどの人は? | 今まで通り、キャンセル料はかかりません |
| 通知の訂正は? | 厚労省が誤解を認め、通知の文言を訂正する方向で調整中(2026年5月28日時点) |
| 今やるべきことは? | 自分の通う医院が届出済みか確認。不明な場合は医療機関に直接問い合わせ |
出典・参考資料
- 厚生労働省 保医発0327第7号「『療養の給付と直接関係ないサービス等の取扱いについて』の一部改正について」(令和8年3月27日)
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001681828.pdf - 中央社会保険医療協議会「選定療養に導入すべき事例等に関する提案・意見募集の結果への対応等について」
https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001629047.pdf - 日テレNEWS NNN「【独自】予約診療キャンセル料めぐり通知訂正へ 厚労省『予約料なしの患者の場合、キャンセル料は発生しない』」(2026年5月28日)
https://news.ntv.co.jp/category/society/56ae7107ac9a412f9d490d2b9239751d
※本記事の内容は2026年5月28日時点の公式情報に基づいています。厚労省による通知の訂正が行われた場合、内容が更新される可能性があります。最新情報は厚生労働省のウェブサイトをご確認ください。

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