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2026年5月、元BreakingDown選手で”世界で闘う料理人”として知られるこめおさんがプロデュースする蟹ラーメン店「かにを」が、SNS(主にX)上で大きな話題になっています。

動画内に映り込んだ「PRODUCT OF CHINA」と書かれた段ボールをきっかけに、「中国産のカニを使っているのではないか」という疑惑が浮上し、批判が殺到する事態となりました。
しかし、そもそもこめおさんは本当に「国産カニを使う」と公言していたのでしょうか?
この記事では、騒動の経緯を時系列で整理したうえで、こめおさんが実際に動画やSNSで語っていた内容、そして日本におけるカニ流通の実態まで踏み込んで、できるだけ公平にまとめていきます。
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騒動の経緯を時系列で振り返る
まずは、今回の炎上に至るまでの流れを整理します。
2024年12月、こめおさんはBreakingDown14でレオ選手に勝利し同イベントを引退。
肩書を「闘う料理人」から「世界で闘う料理人」に変更し、蟹ラーメンプロジェクトを本格始動させました。
2025年3月にはメディア番組「REAL VALUE」に出演し、素材へのこだわりや「国内で漁獲された蟹の冷凍管理・廃棄問題」についてアピール。
同月にクラウドファンディングも実施し、石川県漁業協同組合への寄付意向を示しています。
その後、自ら北海道の漁に参加する様子をYouTubeやTikTokで公開し、獲った蟹をラーメンやおせちの素材として通販する計画を発表しました。
しかしオープン直後、店内を撮影した動画の中に「PRODUCT OF CHINA」と印字された段ボールが映り込んでいることが視聴者によって発見されました。
この映像がSNSで拡散され、「中国産のカニを使っているのでは?」という批判が一気に広がったのです。結果として、Googleマップの口コミ評価は2.0まで下落する事態となりました。
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こめおさんが動画・SNSで語っていた内容とは
今回の騒動では「国産をアピールしていたのに中国産だった」という論調が多く見受けられます。
では、こめおさんが実際にYouTubeなどで語っていた内容はどのようなものだったのでしょうか。
主要な動画やSNS投稿を確認すると、以下のようなこだわりが繰り返し発信されていたことがわかります。
こめおさんは自ら北海道の蟹漁に同行し、その様子をYouTubeやTikTokで公開していました。漁師から直接仕入れるルートを持っていることを強調し、「生産者の顔が見える食材」というストーリーを前面に打ち出していました。
こめおさんが使用しているとされるオオズワイガニは、2023年頃から北海道沿岸で大量発生し話題になった品種です。本来は漁師にとって「網を破る厄介者」でしたが、それを商品化・活用するという取り組み自体は、水産資源の有効活用として注目されていたものです。
食べログやTikTokのレビューでも「無化調の蟹スープ」という点が繰り返し言及されており、こめおさん自身も素材の味を生かすことを重視していると発言しています。
一方で、ここが重要なポイントですが、
主要な動画やSNS投稿を確認した範囲では、
「北海道の漁師との連携」や「大ズワイガニの使用」といった表現は繰り返し使われていましたが、産地を国産に限定するという断定的な発言は見つかっていないのが現状です。
| 項目 | こめおさんの発言内容 |
|---|---|
| カニの種類 | 大ズワイガニを使う(明言) |
| 連携先 | 北海道の漁師(言及あり) |
| 化学調味料 | 不使用(明言) |
| 無添加 | アピールあり |
| 「国産」「日本産」「能登産」と明言 | 確認できず |
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では、なぜ「国産だと思っていた」のか? ── 誤解が生まれた構造
こめおさんが「国産」と明言していなかったとすれば、なぜこれほど多くの視聴者が「国産カニを使っている」と信じたのでしょうか。その背景には、いくつかの要因が重なっていると考えられます。
第一に、「北海道の漁師と連携」という表現の印象です。自ら漁船に乗り込み、北海道で蟹を獲る様子を動画で見せていたため、多くの視聴者が「あのカニをラーメンに使っているのだろう」と自然に結びつけた可能性があります。しかし実際には、漁の動画はブランディングやストーリーの一環であり、店舗で使用するすべてのカニが北海道産であるとは限りません。飲食業界では、看板食材とは別に、コスト面などを考慮して複数の仕入れルートを持つことは珍しくありません。
第二に、「大ズワイガニ=北海道産」というイメージです。2023年以降、北海道でのオオズワイガニ大量発生が大きく報じられたため、「大ズワイガニ=北海道で獲れるカニ」という印象が広まっています。しかし実際には、オオズワイガニの仲間はロシア、アラスカ、カナダ、そして中国近海でも漁獲・流通しており、海外産の冷凍品が日本市場に多く出回っています。
第三に、SNS時代特有の情報の切り取りと拡散です。断片的な動画の映り込みや短いクリップが文脈なしに拡散されることで、「国産アピールしていたのに中国産だった」という、実際の発言よりも強い対立構図が生まれやすい環境があります。
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そもそも日本のカニは大半が輸入品という現実
今回の騒動を考えるうえで、日本のカニ市場の実態を知ることも大切です。水産庁の統計によると、日本の食用魚介類の自給率は約56%(2022年度概算)で、カニ類に限るとその自給率はわずか約10%程度とも言われています。つまり、日本で消費されるカニの大部分は輸入品なのです。
カニの主な輸入先はロシア、カナダ、アラスカ(米国)、そして中国で、冷凍ズワイガニの輸入においてはロシア産が7割以上を占めるというデータもあります。スーパーや外食チェーンで提供されるカニの多くが輸入品であることは業界では常識であり、中国産の冷凍カニも広く流通しています。
つまり、ラーメン店が中国産のカニを仕入れていたとしても、それ自体は食品業界においてまったく珍しいことではありません。重要なのは、「国産だと偽っていたかどうか」という点です。もし産地を偽って表示していたのであれば食品表示法上の問題になりますが、そもそも「国産」と明示していなかったのであれば、法的にも倫理的にも問題の性質は大きく変わってきます。
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「PRODUCT OF CHINA」の段ボールが意味すること

動画に映り込んでいた「PRODUCT OF CHINA」の段ボールについて、視聴者がGoogle Lensなどで調べた結果、中国産の冷凍カニの梱包箱であるとされています。
ただし、この段ボールが直接「かにを」のラーメンに使われるカニのものであるかどうかは、映像だけでは断定できません。飲食店の厨房には、さまざまな食材の段ボールが置かれていることは一般的ですし、他の料理や出汁用に使う食材の可能性もあります。
もちろん、仮にラーメン用のカニが中国産であったとしても、前述のとおりこめおさんが「国産カニのみ使用」と公言していた事実が確認できない以上、「嘘をついていた」という批判は成り立ちにくいと言えます。ただし、視聴者の期待値とのギャップが生まれたことは事実であり、発信の仕方について改善の余地があったという指摘は一理あるでしょう。
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批判と擁護、双方の声
SNS上では批判一辺倒ではなく、さまざまな意見が飛び交っています。批判的な意見としては、「北海道の漁師と連携と言っておきながら中国産はイメージと違う」「2,000円のラーメンで中国産カニはコスパが悪い」「消費者を誤解させるような発信はよくない」といった声が見られます。
一方で擁護する意見も少なくありません。Yahoo!知恵袋では「同じ海の同じ蟹でも、北海道に運べば国産、中国に運べば中国産になる。中国産=ダメという決めつけは良くない」という回答も見られます。また、「日本のカニの自給率を考えれば、飲食店が輸入カニを使うのは当たり前」「そもそも国産と言っていないのに、勝手に国産だと思い込んで怒るのはおかしい」という意見もあります。
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まとめ ── 事実と印象のギャップが生んだ騒動
今回の「かにを」炎上騒動を整理すると、以下のような構図が見えてきます。こめおさんは動画やSNSで「北海道の漁師との連携」「大ズワイガニの使用」「無化調・無添加」といったこだわりを積極的に発信していました。しかし、確認できる範囲では「カニは国産です」と明確に公言した発言は見つかっていません。
にもかかわらず、店内に映り込んだ「PRODUCT OF CHINA」の段ボールをきっかけに、視聴者側の「国産だろう」という推測・期待とのギャップが批判へと発展しました。
「国産だと公言していないのに中国産であることを非難される」という構図には、確かに不当と言える側面もあります。一方で、視聴者に「国産」という印象を与えかねない発信の仕方だったことも否定できず、インフルエンサーとしての情報発信のあり方について考えさせられる騒動でもあります。
なお、今後こめおさん本人から産地に関する正式な説明や声明が出る可能性もあります。新たな情報が判明した場合は、本記事も随時更新していく予定です。
※本記事は2026年5月10日時点で確認できる公開情報をもとに作成しています。こめおさん本人の公式発表や、確認できていない動画・投稿などで事実関係が異なる可能性があります。
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