こんにちは、管理人のラッコです。
現在開催中の大阪万博、「京都きもの学院」と「衣紋道(えもんどう)雅ゆき」が主催・共催した、4月26日に行われた実演ショーで、
天皇しか着ることが許されないとされる
『絶対禁色』(ぜったいきんじき)の
『黄櫨染』(こうろぜん)を着用していたことが、物議を醸しているのです。
なぜ天皇の『絶対禁色』である
「黄櫨染」を万博で着用したのでしょうか
☟天皇陛下が儀式などで着られている黄櫨染(こうろぜん)←黄土色みたいな色の、袍(ほう)←羽織のようなもの

しかも4月26日から2週間ほど経っているにもかかわらず、ネットニュースにもなり、
批判コメントも続いているようです。
「衣紋道 雅ゆき」とは
どんな会社・団体なのでしょうか?
SNS投稿した「雅ゆき」や、主催の「京都きもの学院」からの反応が無い事が、
余計に「どういうことなんだろう!?」と関心が集まっているのではないでしょうか。
また、
万博側は、ショーを一般公募していたのですが
審査・選考基準はどうだったの?
リハーサル含め、色んな人の目を通していても、途中で疑問がでることはなかったのでしょうか。 審査・選考基準も調べてみました。
普段、使い慣れない言葉が出てくるので、なんかややこしい~
と思われるかもしれませんね!
読み方や、言葉の意味も簡単に説明を付けました。せっかくの機会なので、是非ご覧ください♪
世間の反応厳しかった
SNSのコメントでは次のような厳しい意見が飛び交っていました☟
こちらは「雅ゆき」だけではなく、
意味あいとしては「京都きもの学院」に対するコメントも含まれると思うのですが、
X投稿をしたのが「雅ゆき」だったのでそちらのコメント欄に批判が集中したようです
京都とは思えない所業
衣紋道を名乗っておきながら、絶対禁色の意味も分からないなら看板を下ろした方がいい
天皇陛下だけがお召しになれるものを、なぜ民間人が着て見せ物にしているの?
これにGO出した人、教養と文化への敬意がゼロだな
事前に宮内庁に相談はしたんだろうか?
主催が着付け教室なのにあり得ない
(これ、実は気付かない人も人も多い様な気がします。特にお若い方など馴染のないことかもしれません。)
しかも 『大阪・関西万博』の名誉総裁は秋篠宮さまが務められている。
そんな万博の出し物なのに大丈夫なのか・・・との声も。
共催の「衣紋道(えもんどう)雅(みやび)ゆき」 とは?
京都市中京区にある、
NPO法人 衣紋道 雅ゆき
という団体です。
理事長が 峰村 有紀 さんという方です
お綺麗ですね

十二単研究家で、きもの文化大学学長。
新聞雑誌などメディアにも多数取り上げられているそうです!
一番人気は、
「かぐや姫十二単体験プラン」16,500~!
本格的な十二単が体験できるという事で、
年齢の節目を迎えたお子さんや、外国人観光客からの人気があるようです!
十二単・平安装束・花嫁衣裳の専門店
CM撮影や、TV・イベントなどで全国出張している
NPO法人なので、料金設定が良心的
着付けは、「京都きもの学院」の院長はじめ、講師やプロが素早くきれいに着付けてくれる
このようなつながりで、
今回、一緒に主催・共催されたのですね。

ホームページを見る限り、安心して利用できそうなお店と言う印象でした。
なぜ天皇の『絶対禁色』を大阪万博のショーで着用した?
なぜ黄櫨染(こうろぜん)を着用?どんなショーだった?
「雅ゆき」の公式サイトに、
きものショーfrom京都 と題して
チラシが掲載されています。
それによると、万博で披露したいことは
日本の民族衣装である『きもの』の魅力を京都から世界へ発信!
歴史や伝統を大切にしつつ、
新しい形を模倣し、
この素晴らしい『きもの文化』を
未来に伝承してまいります
引用:雅ゆき公式サイト
という事。
イベントショーの構成が
①車椅子で振袖を着る(60分)
②きもの 伝統と革新(60分)
③即位礼での天皇・皇后両陛下の装い(40分)
なので、ここから読み取ると
「伝統」を表わすものとして③で天皇のお着物を披露されたかったというのが理由と思われます。
問題は、天皇以外の「一般人」が着てしまった事なのでしょうね。
他に方法はなかった?
これは私の個人的な感想ですが、
例えば、
トルソーやマネキンに着せて披露する
(←怖いでしょうか・・・)
そして、敢えて
このようなパフォーマンスにしして
「なぜ生身の人間が着て披露しないのか」
という事を
「天皇しか着ることが許されていない色だから」と日本の「伝統」を伝えることで
日本人だけでなく外国人にも、
「黄櫨染(こうろぜん)という色の重み」
をアピールできたのではないでしょうか。
悪い事ばかりじゃない

①の車椅子で振袖など、とてもいいですよね。
多様性を意識したものではないでしょうか。
だれもが着物を楽しめるように、どうやったら
車椅子で着付けできるのかを試行錯誤されたことと思います。
そうでなくとも、振袖の着付けは、
着付けする方も、される方も、
結構体力が要りますし
難しいと思いますので、とても意義のあるチャレンジだと思いました。
二十歳の晴れ姿を笑顔で迎えたいものですね。
ショーの主催者は『絶対禁色』を知らなかった?
「絶対禁色(ぜったいきんじき)」=
「天皇陛下だけが許される色」
これについては、
さすがに知っていたと思われます。
理由としては、公式サイトに過去のイベントのチラシが掲載されているのですが、
その題名が
「天皇陛下だけのお召物を学ぶ」
サブタイトルが
「~天皇陛下のみ身にまとうことを許された黄櫨染御袍~」
(読み方:こうろぜんのごほう)
とかいてあります。知っておられたと思います。
ということは、
万博で一般人が着て披露することは、
ただ着るのとは違う、パビリオン的なものという認識で着用していまったのでしょうか。
理由など、主催者側から発信されれば
意図や原因が分かるのですが・・・
大阪万博のショーには審査・選考基準はあったのか
2025年日本国際博覧会では、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとして、
国・地域、文化、人種、性別、世代、障がいの有無に関わらず、
多様な方々の社会課題解決や未来創造への“挑戦”を応援する場を提供します。 引用:万博公式サイト
有識者で構成される選考会により選考を行い、参加者を決定
テーマに沿っているかもチェックされます☟
①テーマ性・・・万博のテーマ、社会課題解決への挑戦などに合っているか
②品質性・・・国際博覧会のクオリティか
③実現性・・・応募者の実績が十分か
④多様性・・・様々なバックグラウンドの人を巻き込めるか
⑤エンタメ性・・・楽しませ来場動機になるか
⑥将来性・・・万博終了後も持続可能か
ご覧になってどうでしょうか。
どれも満たしているように思いますが、
私としては
それよりも①~⑥の前にある、
「有識者による選考」
だったのに、そこでは誰からも指摘が無かったのかな??ということが一番疑問として残りました。
まさか、OKがでていたのでしょうか!!?
そこは現段階では謎に包まれていますね。
新たな発信があれば追記したいと思います
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